あなれどれない、大規模マンションと団地の修繕積立金の多さ

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修繕積立金は多くの世帯が、長く積み立てている方が断然有利

マンションを購入すると修繕積立金というのを毎月払います。この修繕積立金はマンションの各世帯から集め、5年~10年ごとに外壁や共有部の大規模修繕工事に使われます。

修繕積立金は各世帯1万円~2万円程度を毎月集金するケースが多いです。ですが、小規模なマンションですと定期的に修繕積立金が値上がっていくと言われています。

築10年前後の新しいマンションであっても世帯数が30世帯以下の小規模マンションですと、修繕積立金が2万円を既に越しているケースもよくあります。

逆に、築50年を超えるような団地が修繕積立金が2万円以下のケースが多く、累積の積立金額も一棟で億単位を超えているような「隠れリッチな団地」もあります。

では、修繕積立金が多く貯まっている団地やマンションにはどのようなメリットがあるのでしょうか?今回は、そんなあまり注目されない修繕積立金に関して解説をします。

まとめ

  • 修繕積立金が多い団地や大規模マンションは、実は長期的に「お得」です。世帯数が多いため負担が分散され、積立金が潤沢で修繕計画が安定しているからです。
  • サッシ・玄関ドア・配管交換など建物価値を保つ大規模修繕が可能です。一方、小規模マンションは戸数が少なく積立金が上がりやすく、修繕が後回しになりやすい傾向があります。
  • 古い中古マンションや団地を買う際は、積立金残高や修繕履歴、サッシ交換の有無を確認することが重要です。
  • 修繕積立金は“建物を長持ちさせるための共同保険料”と捉えるのが正解です。

「修繕積立金=損」ではない

中古マンションや団地を購入するとき、見過ごしてしまいがちな「修繕積立金」。月々1万円程度の物件もあれば、2〜3万円を超える物件もあります。

つい、「積立金=出費が多くて損」と感じてしまいがちですが、実はこれは誤解です。長期的に見れば、修繕積立金が多いほど建物の価値が維持され、結果的に“得”になるのです。

特に「団地」や「大規模マンション」のような世帯数の多いビッグコミュニティ型の物件では、その効果が顕著に表れます。

小規模マンションの積立金が「上がり続ける」理由

まず、小規模なマンション(戸数30戸以下)では、修繕積立金が定期的に値上げされる傾向があります。

理由はシンプルで、分担できる世帯数が少ないためです。

例:30戸のマンションで1億円の大規模修繕をする場合

1億円 ÷ 30戸 = 1戸あたり約333万円の負担

対して、100戸の大規模マンションであれば
1億円 ÷ 100戸 = 1戸あたり100万円

つまり、世帯数が多いほど1戸あたりの負担は軽く済むわけです。

小規模マンションではこの「分母」が少ないため、どうしても1戸あたりの負担が大きく、積立金を定期的に値上げせざるを得ない構造になっているのです。

団地や大規模マンションは「積立金が安定」している

一方で、団地や大規模マンション(100戸〜300戸以上)は、修繕積立金が長期間ほぼ据え置きで運営されているケースが多く見られます。

理由は以下の3つです。

  1. 世帯数が多く、修繕費用の分担がしやすい
  2. 過去の蓄積があり、積立総額が潤沢
  3. 修繕計画が長期的に管理されている(30年スパン)

このため、

「10年前と積立金がほぼ変わらない」
「大規模修繕をしても値上げせず対応」
という団地や大規模マンションは少なくありません。

積立金が多いと「修繕工事の内容」が変わる

修繕積立金の多い建物は、できる修繕工事の内容がまったくと言っても過言ではないほど違うのも特徴です。

例えば、一般的な大規模修繕では、

  • 外壁塗装・防水
  • 廊下・階段・屋上補修

などが中心ですが、積立金がしっかりしている建物では、建物の資産価値を維持するための“構造改善”まで実施できます。

積立金が潤沢なマンション・団地でできる修繕例

  • サッシ(窓枠)交換
  • 玄関ドア交換(防火・断熱対応)
  • 共有部配管の全面交換
  • インターホン・オートロック更新
  • 共用照明をLED化
  • 防水層・断熱改修の強化

これらは「共用部分」に該当し、個人の判断でできません。積立金が少ない建物では、こうした工事は“先送り”になりがちです。

結果として、

・築年数が経つほど劣化が目立ち
・外観や設備の古さで資産価値が低下

していきます。

「サッシと玄関ドア」が交換されている?

古い中古マンションや団地物件を購入するときに見落とされがちなのが、サッシと玄関ドアの交換履歴です。

これらは「専有部分」に見えて、実は「共用部分」にあたります。そのため、管理組合の資金力がないと交換できないのです。

たとえば築40年の団地でも、修繕積立金がしっかり貯まっている場合は、

・断熱性能の高いアルミ樹脂複合サッシに交換済み
・玄関ドアが新築で使われるような気密性の高い商品に更新済み

といったケースが多く、同じ築年数でも快適性がまるで違うわけです。

サッシと玄関ドアが交換されている物件では、室内をリノベーションすれば新築と変わらないグレードの部屋にする事ができます。

逆に、修繕積立金の少ない小規模マンションでは、「窓が古い・鍵が固い・断熱性が低い」まま放置されることも珍しくありません。

団地の“お得さ”は「割り勘の力」と「修繕文化」

団地は世帯数が多いため、ひとりあたりの修繕負担が少なく、「お金を出せる人が多い=良い修繕ができる」構造を持っています。

さらに、「長期修繕計画」と「管理ルール」がきちんと制度化されているため、工事の品質が高く、見た目も清潔に保たれています。

修繕積立金が多い団地ほど、

・植栽の手入れが行き届き、
・外壁が明るく塗り替えられ、
・配管更新も終わっている、

というケースが多く、長く安心して暮らせる住宅といえます。ただし、全ての団地や大規模マンションが潤沢な積立金があり、しっかりと管理されているわけではないので注意も必要です。

古い物件を買うなら「積立金が潤沢な建物」を選ぶ

築年数が経過した中古マンションや団地を買う場合、「見た目」よりも重要なのが、修繕積立金と過去の修繕履歴です。

チェックすべきポイント

  1. 修繕積立金の残高(管理組合の会計報告で確認)
  2. サッシ・玄関ドア・配管の交換履歴
  3. 管理会社・修繕履歴・次回大規模修繕予定

修繕積立金が多い建物=“きちんとメンテナンスされている建物”。これは将来的な資産価値の下支えにもなります。

修繕積立金が少ない建物のリスク

積立金が少ないと、老朽化が進んでも修繕ができません。

  • 外壁のヒビや防水不良が放置される
  • 共用配管の老朽化で漏水トラブル
  • 古いドアやサッシで防犯・断熱性能が低下
  • 管理費や積立金を急激に値上げするリスク

結果として、住み心地の悪化+資産価値の低下につながります。

積立金の安さは“今だけの得”であり、
長期的には“将来のリスク”になりやすいのです。

修繕積立金は「管理能力」のバロメーター

修繕積立金が多い物件=管理組合が優秀とも言えます。しっかり積み立てている建物は、

  • 住民の合意形成ができている
  • 将来を見据えた長期修繕計画を立てている
  • 管理会社や施工業者との連携が良好

こうした管理組合は、建物の寿命を伸ばし、住民満足度も高めています。つまり、修繕積立金は管理品質の“見える指標”なのです。

修繕積立金が多い=安心して住める

修繕積立金は、家計から見れば負担に見えるかもしれません。しかし、それは建物を守るための“共通の保険料”です。

物件タイプ修繕積立金の特徴将来の安定度
小規模マンション値上げリスク大不安定
大規模マンション・団地積立安定・工事品質高安定・安心

古い物件を買うなら、修繕積立金がしっかり貯まっている団地や大規模マンションを選ぶことが、結果的に「お得」で「長く快適に暮らせる」最良の選択です。

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