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大江戸線延伸計画を発表で変わる練馬の街、新駅ができると街はどう変わっていくのか?

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大江戸線延伸、ついに事業化フェーズへ

東京都では、令和5年3月に大江戸線延伸にかかる庁内検討プロジェクトチームを立ち上げ、大江戸線延伸(光が丘から大泉学園町)について、検討を進めてきました。

現在の検討状況について2025年10月15日に公開された情報を基に今後の練馬の街の変化を練馬区の検討状況も加味しながらお伝えします。

東京都交通局公開情報

練馬区公開情報

30年越しの構想、ついに実現へ一歩前進

東京都交通局は2025年10月、「都営大江戸線延伸(光が丘〜大泉学園町)」に関する最新の検討結果を発表しました。現時点では2040年頃の開業を想定しています。

計画は、光が丘駅から練馬区北西部・大泉学園町まで約4.8kmを延伸し、3つの新駅を新設するというものです。

この延伸構想は1995年に初めて位置付けられて以来、約30年にわたり検討されてきた長期プロジェクトです。

令和7年の「2050東京戦略」および交通政策審議会答申第198号(2016年)でも、「地域の成長に応じた鉄道ネットワークの充実に資するプロジェクト」として明確に示されており、都区一体での事業化に向けた協議が本格化します。

延伸区間と新駅位置の概要

交通局の資料によると、延伸区間は以下のとおりです。

区間駅名(仮称)駅間距離主な位置・特徴
光が丘駅(現行)〜土支田駅(仮称)土支田駅約1.5km土支田通り東側、光が丘公園北西エリア
土支田駅〜大泉町駅(仮称)大泉町駅約1.4km大泉JCT西側、外環道交差部付近
大泉町駅〜大泉学園町駅(仮称)大泉学園町駅約1.1km大泉学園通り東側、住宅地の中心部

全区間が地下構造(シールドトンネル)で整備予定。終点の「大泉学園町駅(仮称)」には折り返し線(引上げ線)を設け、既存の高松車庫も改修して車両増強に対応する計画です。

延伸の意義と目的

(1)都区北西部と都心部を直結

練馬区北部は現在、西武池袋線・東武東上線の中間に位置し、鉄道アクセスが乏しい「交通不便地域」とされてきました。

延伸により、光が丘経由で新宿・六本木方面へのアクセス時間が最大20分程度短縮されると推定され、通勤・通学・通院などの利便性が大幅に向上します。

(2)環状ネットワークの強化

大江戸線は東京を大きく環状に結ぶ路線として機能しています。今回の延伸により、放射方向の「郊外アクセス」が強化され、都区西北部における鉄道ネットワークの空白を補完することになります。

(3)地域まちづくりとの連携

練馬区は延伸に合わせて、駅周辺の再開発を進めています。特に「土支田駅」「大泉町駅」「大泉学園町駅」の各駅周辺で、住宅・商業・公共機能を一体的に整備する「郊外型コンパクトシティ構想」を掲げています。

「鉄道延伸は単なる交通整備ではなく、まちの新しい形をつくる都市プロジェクト」
(練馬区都市整備部)

都営交通局の庁内プロジェクトチームによる検討結果

交通局は2023年度から、財務局・都市整備局・建設局と連携した庁内検討プロジェクトチームを設置していました。

延伸に伴う「旅客需要の創出」「コスト低減」「財源確保」の3点から事業性を検証しています。

試算結果(令和7年10月時点)

項目内容
概算事業費約1,600億円(税抜)
想定旅客需要約6万人/日 増加
費用便益比(B/C)1以上(採算性確保)
収支黒字転換開業後40年以内

これらの結果により、「一定の条件を仮定した試算で事業性が改善」との結論が示されました。
すなわち、採算性・社会的便益の両立が見込める段階に到達したことになります。

今後の課題と協議ポイント

交通局は、事業化に向けて次の3点を「整理が必要な課題」と明示しています。

1️⃣ 練馬区のまちづくり具体化
沿線の再開発・交通結節機能の強化を、大江戸線延伸と並行して進める必要があります。

2️⃣ 都区間の費用負担の整理
地下高速鉄道整備事業費補助スキームを想定するが、 地方負担(都と区の分担率)を明確にする必要があります。

3️⃣ 物価高騰・建設費上昇への対応
今後の資材・人件費高騰により総事業費が増嵩する場合の対応方針を事前に協議しておく必要があります。

都は「費用構造の見直しと財源スキームの確立が事業化の前提になる」としています。

期待される効果と地域インパクト

? 鉄道アクセスの劇的改善

大泉学園町から新宿までは、現状約60分かかるルートが、延伸により約40分台前半まで短縮される見込み。区民の通勤環境だけでなく、企業・医療・教育機関の進出にも寄与します。

?️ 不動産・商業活性化

練馬区北部(特に土支田・大泉町・大泉学園町)では、駅新設を見据えてマンション・住宅開発の動きが活発化していく見込みです。

土地価格上昇や商業機能の拡充により、「光が丘に次ぐ新たな生活拠点」としての発展が期待されています。

? サステナブルな郊外モデルへ

緑地や公園が多い大泉学園町は、都市と自然のバランスが取れた住宅地です。延伸によって「車依存から公共交通へ」の転換が進めば、環境負荷の少ない持続可能な地域モデルとなる可能性があります。

練馬区の都市構想と連携

練馬区は、延伸沿線で以下のまちづくり方針を掲げています。

  • 土支田駅(仮称)周辺
    将来の生活拠点にふさわしいにぎわいのある商業集積を図り、農地と住宅が共存する緑豊かな住宅市街地の形成を図る
  • 大泉町駅(仮称)周辺
    外環道や幹線道路との交通結節拠点となるため、災害に強く安全、安心なまちづくり
  • 大泉学園町駅(仮称)周辺
    豊かな緑と都市の利便性を兼ね備えた魅力的な新しい都市の創出

地域からの意見をくみ上げている段階ですが、マスタープランの作成を進めています。

延伸は“東京の未来郊外モデル”となるか

大江戸線延伸は、単なる交通インフラ整備ではなく、人口減少時代の都市再構築モデルとして注目されています。

都心への通勤を支えるだけでなく、「暮らす」「働く」「憩う」を同じエリアで実現する持続型郊外の形成こそが、このプロジェクトの真の狙いといえるでしょう。

東京都と練馬区は今後、費用負担・事業スキーム・環境影響を含めた調整を進め、2040年前後の開業を目指します。

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