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クッションフロア かつてリフォームでよく使われていた床材が現在ではより進化した素材に変わってきている

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クッションフロアとは?

クッションフロア(CF)は、塩化ビニル(PVC)製のクッション性あるロールシート床材の総称です。素材がビニルのため耐水性が高く、油汚れにも強い。

さらに色柄の自由度が高く、木・石・タイル調から幾何学や無地まで、幅広いデザインが選べます。一般的な厚みは1.8mm前後(住宅用)、2.3mmなどの厚手は店舗・土足対応で用意されます。

表層のプリント層の下に発泡層を持つ構成が多く、衝撃吸収・遮音にも寄与します。裏面は不織布などで施工性を高めたタイプが主流です。水や油をサッと拭き取れる特性から、洗面・トイレ・キッチンなど水まわりに特に適性があります。

クッションフロアで床を貼った室内

規格感覚(幅・厚み)の目安

住宅用クッションフロアは約1.8m(182cm/1820mm)幅のロールが一般的。厚みは1.8mmが主流で、2.3mmなど厚めの土足対応ラインも流通しています(東リの製品規格例)。

この“約1.8m幅の長尺シート”という感覚を覚えておくと、見積書や通販の表記が読みやすくなります。

クッションフロアの歴史

日本のクッションフロアの歴史は、1970年代に本格スタートします。1970年代前半に東リが国産初のクッションフロアを開発・製造し、1970年代中盤にシンコールが長尺塩ビシートを販売、1970年代後半にはサンゲツがクッションフロアの見本帳を発行するなど、主要各社が相次いでラインナップを拡充しました。

高度経済成長期~平成初期にかけてはマンション普及とともにカーペット文化も広がりましたが、後年ダニ・アレルギー等の健康面への懸念が注目され、“手入れが容易で耐水性に優れた”クッションフロアやフローリングへ移行が進みます。こうしてクッションフロア(略称CF)は住宅の水まわり・軽歩行エリアの標準解として定着していきました。

クッションフロアのメリット

耐水性・メンテ性に優れる

ビニル素材のため水を吸わず、油・洗剤・水分を拭き取りやすい。日常の掃除が簡単で、衛生管理が重要な水まわりに向いています。表面のコーティングや機能加工(抗菌・防カビ・消臭など)を持つ製品も増えています。

コストパフォーマンスが高い

材料・施工ともにリーズナブル。リフォームでも小空間なら半日程度で張り替えが完了するケースが多く、トイレや洗面の模様替えに最適です。DIY対応の容易さも人気を後押ししています。

デザイン自由度が高い

印刷技術の発達で木目・石目・タイルなどリアルな柄が多数。内装テーマに合わせたコーディネートがしやすいのがCFの強みです。

クッション性・遮音性

発泡層のクッション性により足当たりが柔らかく、衝撃音の低減にも寄与。転倒時の衝撃緩和にも一定の効果が期待できます(商品による)。

クッションフロアのデメリット

「へこみ痕」や傷に弱い

素材が比較的やわらかいため、重い家具・点荷重で凹みや跡が残りやすいのが弱点。家具の脚には緩衝材を併用する、キャスター家具の使用を抑えるといった対策が有効です。

素材が柔らかいため、家具痕が付きやすく、消耗しやすい

経年での剥がれ・めくれ/通気性の低さ

接着施工が基本なので、経年で粘着力が低下し、端部の剥がれが生じることがあります。シートは通気性が低いため、湿気がこもる下地(畳の上など)ではカビの注意が必要。

高級感・質感の限界

印刷やエンボスの進化で質感は向上しましたが、本物の木や石の“素材感”には及びにくい。応接・ラグジュアリー空間には別素材(後述)を選ぶケースが増えています。

ゴムとの接着による変色

塩化ビニル床材はゴム製品と接触すると変色(ゴム汚染)を起こすことがあります。ゴムキャップ・ゴムキャスターを使う場合は当て布などで直接接触を避けるのが安全です。

総括:クッションフロアのデメリットは“使い方”で抑え込めるものが多い一方、“高級感”という審美性の要求が高い空間では他素材に分がある

場所別|クッションフロアの“向き・不向き”

  • 向いている場所:洗面・トイレ・キッチンなどの水まわり。アンモニア等に対する耐性が高いトイレ用CFや、ペット対応(消臭・耐傷つき)など用途特化型も選べます。
  • 注意が必要な場所:畳の上(湿気こもり)や玄関(重荷重/土足)、高級感重視の空間。玄関など土足環境で使う際は、土足対応CF(厚め・高耐久)が前提です。

施工の基本:CFは“下地×接着×納まり”が命

  • 下地の平滑性:シート材は下地の凹凸が仕上がりに直結。パテ処理で平滑に。
  • 接着剤選定:水まわり・土足対応の有無など使用環境で適合品を。
  • 端部・継ぎ目処理:めくれ対策に要。巾木や見切りの納まり含め、先に収まり計画を確定。
  • 搬入・採寸:182cm幅ロールの取り回し・運搬経路、現場採寸とパターン方向の確認は鉄則。

フロアタイルとの違い:どちらを選ぶ?

フロアタイルは、同じく塩ビ系ながらタイル状で、硬度と耐久性を高めた床材。一枚ずつ貼るので部分補修がしやすく、質感の表情がより立ちやすいのが特徴です。

クッションフロアはロールの一枚物(長尺)なので、施工が早くコストが抑えやすい反面、ピース交換はできません。へこみ痕に弱い点も比較対象になります。

クッションフロアとフロアタイルの比較

  • コスト
    CF ◯(安い)/ フロアタイル△~◯(中)
  • 耐久・へこみ
    CF △/ フロアタイル ◯
  • 耐水
    どちらも◯(ただしLVTは目地・端部処理に留意)
  • 質感
    CF △~◯/ フロアタイル ◯
  • 補修難易度
    CF 全面張替え寄り/ フロアタイルは ピース交換が可能
  • DIY適性
    CF=一枚物の取り回しが課題/ フロアタイル=一枚が軽く扱いやすい

選び分けの目安

  • 水まわり小空間×費用最小:まずクッションフロア。
  • LDK等の居室×耐久・質感:フロアタイルが有利。
  • 局所補修を想定:フロアタイルが合理的。

価格・耐久・見た目

  1. 価格重視:クッションフロアが最有力。小空間の張替えなら短工期×低コストで確実に満足度が高い。
  2. 耐久・補修性:フロアタイルが推奨される。ピース交換前提の運用や土足/商業に強み。
  3. 見た目・上質感:化粧シート貼り木質床材や高意匠のLVT。印刷と表面処理の進化でリアルな素材感が得やすい。

ケース別おすすめ

  • トイレ・洗面:クッションフロア(抗菌・防カビ・消臭機能付き)→目地なし一枚貼りで清掃性が高い。
  • キッチン:フロアタイルや耐水フローリングで耐久・質感を両立。ゴムキャスターの変色リスクには注意。
  • 賃貸の原状回復/短期居住:クッションフロアでコスト最小化。
  • ペットと暮らす:CFでも耐傷・消臭など機能特化品を選ぶ。土足対応CFは復元性が高い。

メンテナンス

  • 家具の脚:フェルト・緩衝材で凹み痕を予防(CF共通)。
  • 端部のめくれ:接着剤で早期補修。放置すると汚れが入り込み、剥離・カビの温床に。
  • ゴム汚染対策:ゴム製キャスターやキャップの直置きNG。
  • 畳上に敷いたまま:湿気こもりに要注意。定期的にめくって換気する等の対策を。

クッションフロアの「よくある質問」Q&A

Q1. クッションフロアの一般的なサイズは?
A. 幅約182cm×長尺ロールが一般的。厚みは住宅用1.8mm、土足対応2.3mmなどが目安です。

Q2. トイレに最適な床材は?
A. クッションフロアは耐水・耐アンモニア性に優れ、清掃性にも優れます。機能特化品(抗菌・防カビ・消臭)も豊富です。

Q3. CFの“安っぽさ”が気になります。
A.デザイン性の高いフロアタイルの方が見た目の高級感は高いです。本物感/耐久性の面で近年とても充実しています。

Q4. DIYで張れますか?
A. CFはDIY適性が高い床材です。ただし一枚物の取り回しや端部の納まりにコツが要るので、小空間からの挑戦が現実的です。

Q5. へこみ・変色を防ぐには?
A. 重い家具の脚=緩衝材、ゴム製品は直置きしない。端部のめくれは即補修が鉄則です。

参考情報

  • 大建工業(DAIKEN)「クッションフロアのメリット・デメリット/向き不向き/進化する化粧シート床材」…定義・利点・欠点・場所別適性の整理が秀逸。
    DAIKEN – 大建工業株式会社
  • クリナップ「キッチン床材の比較」…PVC床材とゴム製品の“ゴム変色”注意喚起クリナップ
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