不動産の再生・住みたい家づくり

リノベーションの依頼方法から工事開始までの流れ

リノベーションを依頼する流れ

リノベーションを依頼する際には、単に業者に「工事をお願いします」と伝えるだけではなく、見積り・現地調査・契約・申請など、複数のステップを踏む必要があります。これらのプロセスを正しく理解することで、トラブルを回避し、納得できるリフォームを実現することができます。

① 【見積りの依頼】

  • 気になる工務店・リノベーション会社に電話やメールで連絡し、要望や希望予算を伝えます。
  • 戸建てかマンションか、築年数、施工希望箇所、予算イメージなどを伝えるとスムーズです。
  • 外壁塗装のように単品での工事内容が明確な工事ではないので、一括見積りのようなサービスはあまり向いていません。
  • 概算見積りをメールやLINEのやり取りで作成してもらい、希望額に近い業者に現地調査に来てもらう方が進めやすいです。

② 【概算見積りの取得】

  • 通常は本見積りの前に写真や間取り図をもとに、大まかな費用感を提示してもらいます(メールやLINE対応)。
  • この段階では、まだ現地調査前の「参考価格」です。
  • 概算見積りに際しては、室内図面、工事の希望内容、想定している予算、を提示する必要があります。
  • 図面が無い古い物件の場合は現地調査に来てもらうか、簡易な図面ソフトで自作すれば概算見積りを出してもらえるケースもあります。
  • 工事予算を伝えると見積りふっかけてくるのでは?と思うかもしれませんが、きちんとしている業者ほど適性見積りを出してくるので予算内で出来る限りの提案をしてくれます。予算がわかる事で良い提案をしてくれるケースの方が多いです。悪徳業者は些末な工事内容であっても予算ギリギリの提案をしてきます。予算を伝える事で業者の白黒がハッキリするので、予算を伝える事をおすすめまします。
  • 数社概算見積りの情報を集めて、対応や見積り内容に関して問題が無さそうな業者に絞り現地調査を依頼します。

③ 【現地調査(下見)】

  • 担当者が自宅に来て、実際の寸法や劣化状況、配管や電気の確認を行います。
  • 希望内容のすり合わせや追加要望もこの場で伝えるとよいでしょう。
  • 通常この現地調査は無料で対応してくれる業者がほとんどですが、まれに受注できない場合に現地調査費を請求してくる業者がいるので、事前に必ず無料で現地調査に来てくれるのかを確認しておきましょう。

④ 【相見積もり(複数社に依頼)】

  • 2〜3社から見積もりを取得し、費用・内容・対応の違いを比較します。
  • 規模がそれほど大きくない工事であればこの時点で1社に絞って見積りを依頼しても良いでしょう。

⑤ 【見積りのチェック】

  • 一式表記だけでなく、内訳が細かく明記されているか確認します。
  • リノベーション工事の場合、必ず提案図面を作成してくれます。図面の提示が無い業者に依頼するのは絶対にNGです。図面を書くスタッフがいない脆弱な組織か、そもそも施工する能力が無い会社である可能性が高いです。
  • 設備本体価格と施工費、処分費、諸経費、消費税がきちんと書かれているかも確認ポイントです。
  • 支払い方法に関してもここで必ず確認しておきましょう。完工後の一括払いは少額工事以外ではあまりありません。
  • 最後に建設業許可を取得している会社であるかも必ず確認します。500万円以上の工事は必ず建設業許可の一般建設業許可、内装仕上げ工事の許可が必要になります。調べ方は国土交通省のホームページから業者名で検索します。許可を得ていないにもかかわらず許可を得ていると言う業者もいますので、うのみにせずに必ず自分で調べましょう。

    https://etsuran2.mlit.go.jp/TAKKEN/kensetuKensaku.do

⑥ 【契約】

  • 見積り内容・工期・仕様に納得したら、契約書を交わします。
  • 契約には以下の内容を明記:
  • 工事の範囲・内容・使う製品の型番やメーカー
  • 工期(開始日・完了予定日)
  • 支払い条件(着手金・中間金・残金など)
  • 追加工事の取り扱いと金額調整ルール
  • クーリングオフ規定
  • 工事着手前に契約を交わし、「着手金(工事費の30〜50%)」を入金するケースが一般的です。
  • 大規模な工事になる場合は中間金を支払うケースもあります。
  • 絶対に避けないといけないのは着手金を70%以上支払うようなケースです。着手金をもらって逃げるリフォーム詐欺はこのケースが多いです。
  • 基本的には契約書を交わし、相手方から契約書の押印をもらってから着手金を30%~50%払って工事を開始するのが通常です。
  • 着手金の比率が高い、着手金の入金を急かす、契約書の押印の返送が無い、等のケースは注意しましょう。

【契約書の書式について】

リフォームの契約書式は「一般社団法人住宅リフォーム推進協議会」ホームページ上に標準的な書式が掲載されています。

https://www.j-reform.com/publish/shosiki.html

契約を解除するクーリングオフ制度や、工事が遅れた場合の遅延損害金に関する事項等も書かれています。

契約内容が適正なものであるか判断が難しいときはこのような一般的な書式を見てから、質問をすると良いでしょう。

⑦ 【色や仕様を決める打合せ】

  • 契約後、実際に使う製品の色・素材・仕上がり仕様を詳細に決める打合せを行います。
  • ショールームでの確認、カタログ・サンプル提示などを経て、
  • 壁紙の色や柄
  • フローリングの材質とカラー
  • ドアのデザイン
  • 設備の型番や色(キッチン扉色、浴槽色など)
    などを確定します。
  • 打合せ内容は、最終仕様書(発注書)として文書化しておくことが大切です。
  • 仕様決めで材料や商品のグレードを上げる場合は見積りが修正になります。その際に修正した見積書をもらい、契約を再度巻き直す必要があるのか、それとも覚書等で簡易に修正内容を証明した文書を交わすのかを確認しておきましょう。
  • マジメな業者ほど仕様決めで単価が上がる提案を嫌がります。なぜなら、契約が変更になる手間もありますが、顧客に都度、価格が上乗せされるイメージを持たれたくないからです。仕様決めに際してカラーバリエーション等で気に入った商品が見つかった場合に、価格が上がりそうであれば「価格が変わってもいいのでいくらですか?」と聞くとリフォーム会社も提案がしやすくなります。

⑧ 【マンションの場合:管理会社への工事申請】

  • 管理組合の許可が必要な場合、工事申請書・工程表・などを提出します。
  • 工事申請の書類は管理人さんか、建物の管理会社に聞けば教えてくれます。
  • 特に、フローリング材やサッシ変更には規定があることが多いので、管理規約の確認が必須です。
  • 申請から承認までに1〜3週間程度かかることもあるため、契約前後の段階で早めに準備を。
  • 大規模な工事であればリフォーム会社が工事申請を代行してくれることもあります。
  • 絶対に避けないといけないのは、騒音の鳴る工事を工事申請無しに進める事です。大きなクレームになるので必ず工事申請を通します。

⑨ 【工事着工】

  • リノベーション工事の場合は、工事着工前に引っ越しをする必要があります。工事開始日から逆算して引っ越し遅れが無いようにしましょう。
  • 着手金が入金され、仕様が確定し、マンションの工事申請が承認された後、工事がスタート。
  • 工期中は、進捗報告や途中立会いを求められることもあります。
  • 工事完了後は、仕上がり確認(完了検査)とともに、残金の支払いを行う流れです。
チームタテカツ
チームタテカツ
タテカツコンテンツ編集チーム
Profile
建物や不動産に関する様々な専門情報を取材しお届けします。チームメンバーは宅地建物取引士、施工管理技士、電気工事士、など、専門業務に特化したスペシャリストが揃っています。単なるインターネット上の情報を記載するだけの記事サイトではなく、実際に不動産取引やリノベーションの現場を取材したリアルな情報を掲載していきます。

様々な建物や不動産に関するサービスがある中でどれを選ぶべきかを現場視点や第三者視点で解説していきます。
初めて家を買う人、初めて家を売る人、初めてリフォームをする人、建物や不動産業界で初めて働く人、建築関係や不動産関係で起業する人等、あなたの建物に関する活動、タテカツを応援します。
プロフィールを読む

記事URLをコピーしました