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建物業界事務への転職・就職基本ガイド

建物業界事務 転職 就職「職種理解」

事務職といっても、業界ごとに担当する業務範囲や必要スキル、キャリアの描き方は大きく異なります。また、同じ業界でも「大手企業」と「中小企業」では働き方が全く違います。

これを整理して理解することが、転職や就職活動において「自分がどのスタイルで働きたいのか」を見極める第一歩になります。

不動産業界の事務職

主な業務内容

不動産業界の事務職は、売買仲介・賃貸仲介・不動産管理など、それぞれの業態で少しずつ業務が異なりますが、共通する業務は以下の通りです。

  • 契約書作成・管理
    売買契約書、賃貸借契約書、重要事項説明書(宅建士が説明する書類)の作成補助。
  • REINS入力
    不動産流通標準システム(REINS)への物件情報入力。誤入力は重大トラブルにつながるため正確性が重要。
  • 広告作成・ポータルサイト登録
    SUUMO・アットホームなどの媒体に物件情報を登録。写真加工やキャッチコピー作成も担当する場合がある。
  • 顧客対応・電話受付
    来店対応や問い合わせ対応。営業担当にスムーズにつなぐ役割。
  • 賃貸管理補助
    家賃の入出金処理、督促業務、更新契約の書類処理など。

求められるスキル

  • 正確性:契約書や金銭の取り扱いにおいてミスが許されない。
  • 宅建知識:宅地建物取引士資格があると即戦力。
  • PCスキル:Excelでのデータ管理、Wordでの契約書作成。

キャリアパス

  • 事務職スペシャリスト:契約事務や賃貸管理事務の専門家に。
  • 宅建士キャリア:資格を活かして契約説明や営業補助へ。
  • 管理職:事務チームのリーダーや管理部門のマネージャーへ。

不動産業の事務は「契約事務+顧客対応」の両面を持つ点が特徴。営業と近い距離で仕事をするため、成果主義的な雰囲気を感じることも多い。

リフォーム業界の事務職

主な業務内容

リフォーム業の事務職は「施工管理や営業をサポートする」ことが中心です。

  • 見積書・請求書作成
    材料費・人件費を反映した見積書を作成。顧客への請求業務も担当。
  • 工程表の入力・更新
    工事スケジュールをExcelや専用ソフトに入力。現場監督・営業・職人の間をつなぐ。
  • 資材発注管理
    必要な材料を業者に発注し、納期を管理。
  • 施工写真・図面管理
    施工前後の写真を整理、顧客や社内に共有。
  • 営業補助
    提案資料作成や顧客への案内。場合によってはショールーム対応も行う。

求められるスキル

  • 建築・リフォーム知識:床材・壁材・水回り設備の基本理解。
  • コミュニケーション能力:現場監督・営業・顧客をつなぐ調整役。
  • マルチタスク処理能力:同時進行で複数現場を担当することが多い。

キャリアパス

  • 施工管理アシスタントから施工管理へステップアップ
  • 営業アシスタントからリフォーム営業へ転身
  • 事務職として店長補佐やショールーム運営に進む道

リフォーム業の事務は「現場寄り」であり、施工管理や営業と一体感を持って動ける人が評価されやすい。

建設業界の事務職

主な業務内容

建設業の事務職は、現場事務・本社事務に大きく分かれます。

  • 工事台帳の作成・管理
    各現場ごとの収支管理。
  • 入札関連書類作成
    公共工事では入札書類の作成が必須。正確さが求められる。
  • 労務・安全書類管理
    作業員名簿、安全衛生書類、労務管理台帳。
  • 下請業者との契約・支払処理
    外注費の精算、請求書の処理。
  • 現場事務(現場事務所勤務の場合)
    来客対応、書類整理、職人の出勤確認。

求められるスキル

  • 労務・経理知識:社会保険、雇用保険、給与計算。
  • 安全管理知識:労基署に提出する書類の理解。
  • 入札知識:公共工事入札の手順。

キャリアパス

  • 経理・総務職へ横展開
  • 現場事務から施工管理補助へ転身
  • 公共工事系の専門事務職としてキャリア確立

建設業事務は「裏方の要」。特に公共工事では書類の正確性が事業の存続に直結するため、責任は非常に大きい。

企業規模による違い

大手企業の事務職

  • 特徴
    • 業務が細分化され、専門性が高い
    • 福利厚生や教育体制が整っている
    • 業務マニュアルがあるため効率的
  • デメリット
    • 担当範囲が狭く、キャリアの幅が限定されがち

中小企業の事務職

  • 特徴
    • 総務・経理・営業事務などを横断する「何でも屋」型
    • 経営層との距離が近く、柔軟に動ける
    • 幅広いスキルを身につけられる
  • デメリット
    • 業務量が多く属人的になりやすい
    • 仕組みが整っておらず、自己管理能力が必要

「広く浅く」経験を積みたい人は中小、「深く専門的に」キャリアを積みたい人は大手が向いている。

自分に合った方向性を見極める

サポート型で広くやりたい人

  • 中小工務店やリフォーム会社の事務
  • 経理・総務・営業補助を幅広く担当
  • マルチタスクにやりがいを感じる人向け

専門型で深くやりたい人

  • 大手不動産会社や大手ゼネコンの事務
  • 契約書事務・労務管理・入札事務など、専門性を高められる
  • 安定したキャリアを積みたい人向け
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