不動産管理会社の種類

不動産管理会社の種類
管理会社の「機能別」タイプ
仲介専門会社
入居者募集・契約など仲介(客付け)に特化。自主管理や管理専門会社と組み合わせるケースで力を発揮。募集だけ任せたいニーズに合う。
仲介管理会社
募集~契約~入居中対応~退去精算~軽微な建物管理まで一貫対応。副業投資家・初心者に相性がよい。
管理専門会社
入居者対応・建物維持など管理業務に専門特化。社宅・学生寮など募集を伴わない用途で有効。募集は外部の仲介と組む。
PM型
自社の客付け店舗を持たず、地域の仲介網やネット集客をハブしてオーナーの経営視点で運営。広域対応・合理運営が特徴。
「規模別」タイプ:大手 vs 地域密着
大手
知名度・広告力・サービスの厚みが強み。入居促進策も豊富。ただし柔軟性に限界や担当入替の頻度などがデメリット。
地域密着
迅速・小回り・地場情報が武器。会社・担当者で品質の振れ幅が出やすいので実績の見極め必須。
比較の際は、エリア特性×自分の関与度(遠隔・多棟化・本業の忙しさ)で選ぶとミスマッチを避けられます。
契約形態の核心:集金代行 vs サブリース
集金代行(一般管理)
管理会社がオーナーの代理として、賃料回収・入居対応・清掃等を行う。家賃や敷礼の決定権はオーナーにあり、投資の主導権を保てる。
サブリース
管理会社が一括借上げして転貸。オーナー収入は保証賃料(相場の85–95%が一般的)。空室リスクは管理会社負担だが、家賃上昇の果実は取りにくい。契約更改時の保証賃料見直しにも注意。
仕組み上の違い
- 空室保証の有無(サブリースのみ)
- 管理料水準(サブリースの方が高め)
- 意思決定権(集金代行=オーナー、サブリース=借上げ側の裁量が大きい)
建築メーカー系サブリースは長期の借上げを前提にする例が多く、賃料見直し・中途解約等の条項が売却時にも影響する。契約条件の精査は必須。
管理費の相場感と費用の見方
- 管理委託料の目安:家賃の約5%(レンジとして3〜8%)。極端に安い提示は、管理品質や人員配分にしわ寄せが出る可能性に注意。
- サブリースは保証賃料控除の設計が本丸。賃料改定条項・免責条項の有無や範囲を必ず比較する。
「入居付け力」を数値で見抜く
見るべきKPI(例)
- 入居率(稼働率):95%以上を一つの目安に。エリア別・築年別の開示があれば理想。
- 管理戸数:1万戸以上は経験蓄積の客観指標の一つ(「多ければ必ず良い」ではないが比較軸に)。
- 反響→内見→申込の漏斗(CVR)を定例で数値報告できる会社か。
- 仲介ネットワーク:自社店舗偏重か、PM型のように外部仲介を広く活用する設計か。
「対応力」を実地で確かめる
24時間・365日の一次受け・拠点距離・人員
トラブルは夜間・休日に起こる。24時間窓口、物件までの到着目安、必要人員を確認。
体制と平時の連絡品質
一次受け→判断→手配→報告のSLA、担当者のレスポンス、代行窓口の引継ぎ体制(担当交代時の情報連携)を事前にチェック。
経営の安定性
家賃送金遅延リスクを避けるため、財務の健全性や第三者情報の参照を。
法令・登録のチェックポイント
- 賃貸住宅管理業法:管理戸数200戸以上の賃貸住宅管理業者は登録が義務。委託先が該当するか、登録の有無を確認。
- 登録制度の趣旨は、業務ルールの明確化と適正運営の確保。登録の有無は信頼性確認の基本になる。
ケース別:このタイプが向いている
- 副業×遠隔運営:仲介管理会社 or PM型。丸ごと任せつつ、KPIで管理。
- 社宅・学生寮など募集不要:管理専門会社+必要時のみ仲介を外注。
- 築古一棟の立て直し:PM型(外部仲介の広域活用)で露出最大化→入居付け力を数字で追う。
- 確実な平準収入重視:サブリースだが、保証賃料・改定条項を要精査。
失敗しない「選定プロセス」テンプレ
- 要件定義:目標入居率・想定AD・募集条件・報告頻度・解約条項。
- 候補抽出:大手・地域密着・PM型から3〜5社。登録の有無も確認。
- RFP(依頼書)送付:KPIサンプル、月次レポート雛形、夜間体制、仲介ネットワーク、費用内訳を提示要請。
- 現地同席内見:案内導線と現場改善提案を見て、入居付け力の実像を評価。
- 試用or段階移管:1棟(または数室)で6か月試行し、KPIで比較。
- 契約:集金代行 or サブリースを確定。賃料改定・原状回復・解約・広告費など条項の赤入れ。
注意したい落とし穴
- 「購入した会社にそのまま管理」:管理部署の実在・人員・実績を要確認。売買片手間の恐れ。
- 異常に安い管理料:人手カット→対応遅延・滞納増・空室長期化につながり逆に高く付く。
- サブリース依存:賃料上昇局面の機会損失や長期縛り・改定条項に注意。
よくある質問
管理会社の「入居付け力」はどう測ればいい?
A. 入居率(95%以上目安)、反響→内見→申込CVRの開示、外部仲介の活用度、写真・原稿の更新頻度を確認。
管理料は何%が妥当?
A. 目安は5%前後(レンジ3〜8%)。単価だけでなく、含まれる業務範囲と報告品質で総合判断。
PM型と従来型の違いは?
A. PM型は自社店舗に依存せず外部仲介網とネット集客で広域に募集、オーナー視点の収益管理を重視。
サブリースは安全?
A. 空室リスク移転のメリットはあるが、保証賃料(相場85–95%)・改定条項・中途解約条件の確認が不可欠。
法令面は何を見れば?
A. 賃貸住宅管理業法で200戸以上は登録必須。委託先が登録該当か・登録済みかを要チェック。
様々な建物や不動産に関するサービスがある中でどれを選ぶべきかを現場視点や第三者視点で解説していきます。
初めて家を買う人、初めて家を売る人、初めてリフォームをする人、建物や不動産業界で初めて働く人、建築関係や不動産関係で起業する人等、あなたの建物に関する活動、タテカツを応援します。

