不動産賃貸 賢い家の借り方

賃貸物件の内見方法

賃貸物件の内見 完全ガイド

賃貸物件の内見時の持ち物や流れ、設備・環境チェックのコツをお伝えします。

「内見」とは?なぜ必須?

内見=実際に部屋を見学して、写真や図面では分からない“住み心地”を自分の五感で確かめる工程です。

契約前に日当たり・風通し・生活音・におい・動線・周辺環境まで体感し、思っていたのと違うを防ぎます。

内見自体は無料で、内見したからといって契約義務もありません。ただし、2~3月の繁忙期は予約が取りづらく、良い物件ほど早く埋まるため、早めの準備と予約が肝心です。

予約~当日までの「流れ」

内見までの標準フロー

  1. 候補を2~5件に絞る(同一エリアで時間効率を上げる)
  2. 不動産会社へ予約連絡(日時・集合場所を確定)
  3. 集合→移動→内見→不動産会社へ戻って整理(車移動が多い)
  4. 有力物件があれば申込相談(次回の内見候補も調整)

1物件あたりの目安は30分~1時間。濃く見る物件がある日は長めに見積もりましょう。

いつ・どの順番で見る?

  • 採光重視なら昼の時間帯治安や帰宅動線を気にするなら夕方~夜にも再訪して雰囲気を確認。
  • 最有力→比較候補→保険の順で回すと、疲労で判断がブレにくくなります。

内見の「持ち物」

  • スマホカメラで写真を撮影するため)
  • 図面のコピー(不動産会社からもらえます。気づきをその場で書き込みましょう)
  • メジャー(冷蔵庫・洗濯機・ベッド・カーテン幅/丈を実測)
  • 動きやすい服装/脱ぎ履きしやすい靴(複数回の着脱に対応)
  • スリッパ(不動産会社が用意していない場合もあるため、冬場は足が冷えるため必須)

現地内見の順番

  1. 建物外観・周辺(騒音/交通量/街灯/飲食店のにおい)
  2. 共用部(清掃状態・掲示板の雰囲気・ゴミ置場・駐輪場・宅配BOX)
  3. 室内(LDK→各個室→水回り→収納→バルコニー)
  4. 眺望・方位・採光(カーテンを開けて体感)
  5. 再チェック(最重要の“生活導線”を歩いて確認)

設備・室内の「見るべきポイント」詳細

日当たり・洗濯動線

  • 方位(南・東・西・北)と近接建物との距離で採光が変わる。
  • 洗濯物はバルコニーの広さ・物干し金物の位置浴室乾燥機の有無で雨天時の代替も確認。

キッチン

  • コンロ種別(ガス/IH)・口数調理スペースの実寸換気扇の動作音と吸い。自炊頻度が高い人はワークトップ奥行きにも注目。

収納・家具レイアウト

  • 押入・クローゼットの幅・奥行き・パイプ高さ可動棚。既存家具が入るか寸法確定を。コンセント位置も併せてチェック。

水回り(風呂・洗面・トイレ)

  • シャワー水圧、排水口のぬめり・におい換気扇の吸い、カビ跡(特にコーキング・天井)。古い設備は故障履歴も聞いておく。

電波・配線・コンセント

  • スマホ電波(各室で表示確認)。TV線・LAN・電話線の取り回し。ルーター設置場所在宅勤務時の配線動線を想定。

生活音・遮音

  • 上下左右の生活音、廊下・道路の騒音壁を軽く叩いて密度感を確認する。
  • 不動産会社の人と話していると気づかないため一人で室内に居て音がするかを確認する方が良いです。

におい・湿気

  • 入室時の第一印象のにおい排水臭結露跡・カビ跡(窓枠・クロスの端)。梅雨~夏は湿気のこもりを体で感じ取る。
  • 外部からの飲食店の臭い等、解決できない問題が無いかを必ず確認しましょう。

建物・環境面のチェック(“部屋の外”が意外と重要)

共用部・管理

  • 清掃の行き届き・掲示板の雰囲気・ゴミ置場の臭気駐輪場の秩序で管理レベルは大体わかる。宅配ボックスの有無も生活の利便性に直結。
  • 隣人にゴミ屋敷等、トラブル系の人が住んでいそうな雰囲気が無いかも確認しましょう。

周辺環境

  • 最寄駅からの道を歩き、街灯・人通り・騒音・治安を体感。眺望・向かいの建物の距離1階の目線も確認対象。

住みながらの“未来”を想像してみる

  • 玄関→キッチン→洗面→浴室→ベランダ家事動線として歩く。
  • ゴミ出し動線(部屋→EV→ゴミ置場)やベビーカー・自転車の取り回し、大型家具の搬入経路もその場でシミュレーション。
  • 在宅勤務が多い人はデスク位置×電源×光(逆光/反射)まで設計。

写真と図面の“読み解き力”を現地で活かす

  • 1~3枚目の写真が“推し”(眺望・LDK・設備)。現地で同じ画角を再現し、写真とのギャップを確認。
  • 間取り図は寸法の“有効幅”(冷蔵庫・洗濯機・ベッド・ソファ)。開き戸の可動域窓台高さも、暮らしの快適さに影響。

余裕があればその場で判断しない

賃貸物件は申込みが入ってしまえば、先着順になる事が基本です。そのため、気に入った物件で且つ人気がありそうであれば、すぐに申し込みをした方が良いのですが、もし閑散期であったり、それほど人気の無さそうな物件であれば一度持ち帰り検討をしましょう。

  • 動画と写真を見返し、チェックリストのスコアで比較。
  • 昼と夜の二度見で評価が覆るケースも。可能なら候補1位だけ夜見を追加。
  • 家賃・管理費・駐車場を合算した固定費合計で無理がないか再確認。

よくある失敗例

失敗例回避策
写真の印象だけで決めて、騒音・においに後悔現地で五感チェック(騒音・におい・湿気)と時間帯をずらした再訪
家具が入らない・動線が詰まるメジャー必携図面書き込みコンセント位置もセットで確認。
シャワーが弱い/換気が悪い水圧・換気扇はその場でON/OFF、カビ跡も併せて確認。
電波が悪く在宅勤務に支障各室で通信状態チェック、配線取り回しも検討。
管理が悪く生活感が合わない共用部・掲示・ゴミ置場・駐輪場の管理状態を観察。

内見チェック項目

A. 室内

  • 採光(時間帯/方位)/眺望(向かい距離・目線)/風通し
  • におい(入室直後の第一印象・排水臭)/湿気・カビ・結露跡
  • シャワー水圧/換気扇の吸い/給湯温度切替
  • 収納(幅・奥行き・パイプ高・可動棚)
  • コンセント位置/LAN・TV線の位置
  • 家具レイアウト(既存家具が入るか、ドアの可動域)

B. 建物・共用

  • 清掃状態/掲示板の雰囲気/ゴミ置場の臭気・分別
  • 駐輪場(放置なし・マナー)/宅配BOXの有無
  • エレベーターの容量・速度・混雑感(朝夕)

C. 周辺

  • 駅までの道のり(街灯・人通り・段差)
  • 生活施設(スーパー・病院・薬局・公園)
  • 交通量・騒音源(幹線道路・線路・飲食店)

申込前のチェック

  • 入居希望日と現賃借人退去→原状回復→入居可能日の整合
  • 初期費用の総額(前家賃・敷/礼・仲介料・保証料・保険料・鍵交換)
  • 入居後の固定費合計(家賃+管理費+駐車場+ネット等)
  • 禁止事項(楽器・ペット・喫煙・民泊)と退去時精算の考え方(原状回復)

時短&成功率を上げる小ワザ

  • 現地集合の相談(忙しい人は駅や現地での合流にして時間短縮)
  • 事前の周辺下見(Googleマップ/ストリートビュー→現地でギャップ確認)
  • 不動産会社へ“目的の優先順位”を共有(採光>駅距離 など)

繁忙期(2~3月)の立ち回り

  • 予約は前倒し当日内見は候補を固めて一気に回る
  • 良物件は早期に申込が入るため、初期費用と必要書類を先に揃えておくと勝率が上がります。

まとめ

  • 無料・契約義務なしの内見で、写真では分からない実態を把握する。
  • 持ち物(スマホ+図面+メジャー)とチェックリストで抜け漏れゼロへ。
  • 当日の動線(外観→共用→室内→眺望→再チェック)と30~60分/件の時間感覚を守る。
  • 五感チェック(騒音・におい・湿気)と夜の再訪で後悔を減らす。
  • 決断前は固定費合計入居可能時期の整合を必ず最終確認。
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